Rh四角形錯体の速度論支配における自己集合とその形成機構に関する論文(#108)を発表しました。

発表論文：Pathway selection in the self-assembly of Rh₄L₄ coordination squares under kinetic control. A. Okazawa et al. Commun. Chem. 6, 248 (2023). [Link]

cis保護されたRh(II)二核錯体(Rh²⁺)と二座配位子(L)からRh₃L₃三角形とRh₄L₄四角形が共に生成する系において、脱離配位子を工夫することで速度論支配によってRh₄L₄四角形のみが集合化できることを見出しました。また、実験および理論手法によるRh₄L₄四角形を形成する主要経路と律速段階を明らかにしました。さらに、疎溶媒条件下においてRh₄L₄四角形が二量化することも見出しました。